【表紙】
【提出書類】
有価証券報告書
【根拠条文】
金融商品取引法第24条第1項
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成23年6月24日
【事業年度】
第75期( 自
平成22年4月1日
至
平成23年3月31日)
【会社名】
ロート製薬株式会社
【英訳名】
RO
H
TO
PH
ARM
ACEU
TI CAL
CO
. , LTD
.
【代表者の役職氏名】
代表取締役社長
吉
野
俊
昭
【本店の所在の場所】
大阪市生野区巽西1丁目8番1号
【電話番号】
大阪
( 06) 6758−1231( 代表)
【事務連絡者氏名】
経理財務部長
石
﨑
守
紀
【最寄りの連絡場所】
大阪市生野区巽西1丁目8番1号
【電話番号】
大阪
( 06) 6758−1231( 代表)
【事務連絡者氏名】
経理財務部長
石
﨑
守
紀
【縦覧に供する場所】
ロート製薬株式会社
東京支社
( 東京都港区海岸1丁目2番20号 汐留ビルディング20階)
ロート製薬株式会社
名古屋支店
( 名古屋市西区牛島町2番5号 TO
M
I TA・BLD
. 10階
)株式会社東京証券取引所
( 東京都中央区日本橋兜町2番1号)
株式会社大阪証券取引所
( 大阪市中央区北浜1丁目8番16号)
第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
( 1) 連結経営指標等
回次 第71期 第72期 第73期 第74期 第75期
決算年月 平成19年3月 平成20年3月 平成21年3月 平成22年3月 平成23年3月 売上高 ( 百万円) 95, 619 108, 131 110, 611 113, 429 115, 472 経常利益 ( 百万円) 10, 301 12, 338 11, 349 12, 770 13, 293 当期純利益 ( 百万円) 6, 617 7, 525 6, 139 7, 768 7, 966
包括利益 ( 百万円) ― ― ― ― 5, 688
純資産額 ( 百万円) 69, 955 69, 417 67, 117 73, 672 77, 911 総資産額 ( 百万円) 125, 320 120, 183 112, 086 120, 770 126, 472 1株当たり純資産額 ( 円) 605. 07 598. 87 565. 23 621. 03 655. 53 1株当たり当期純利益 ( 円) 57. 62 65. 10 52. 42 66. 06 67. 75 潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
( 円) 56. 22 63. 95 52. 07 65. 77 67. 46 自己資本比率 ( %) 55. 7 57. 7 59. 3 60. 5 60. 9 自己資本利益率 ( %) 10. 0 10. 8 9. 0 11. 1 10. 6 株価収益率 ( 倍) 23. 4 19. 2 17. 0 15. 5 13. 2 営業活動による
キャッシュ・フロー
( 百万円) 9, 358 12, 610 7, 364 15, 094 12, 924 投資活動による
キャッシュ・フロー
( 百万円) △7, 526 △ 3, 981 △ 8, 996 △5, 716 △8, 587 財務活動による
キャッシュ・フロー
( 百万円) △1, 504 △ 5, 660 △ 1, 373 △1, 940 △3, 301 現金及び現金同等物の
期末残高
( 百万円) 7, 108 9, 709 6, 051 13, 272 14, 005 従業員数
〔ほか、平均臨時 雇用者数〕
( 名)
3, 017 〔846〕
3, 964 〔500〕
4, 617 〔513〕
4, 878 5, 201 ( 注) 売上高には、消費税等は含まれておりません。
( 2) 提出会社の経営指標等
回次 第71期 第72期 第73期 第74期 第75期
決算年月 平成19年3月 平成20年3月 平成21年3月 平成22年3月 平成23年3月 売上高 ( 百万円) 62, 723 67, 426 70, 946 72, 921 77, 215 経常利益 ( 百万円) 7, 541 9, 100 10, 392 10, 502 11, 275 当期純利益 ( 百万円) 4, 664 5, 490 5, 379 6, 247 6, 865 資本金 ( 百万円) 5, 743 5, 860 6, 398 6, 398 6, 398 発行済株式総数 ( 株) 115, 712, 240 116, 107, 795 117, 907, 528 117, 907, 528 117, 907, 528 純資産額 ( 百万円) 63, 458 62, 594 67, 246 72, 616 76, 275 総資産額 ( 百万円) 95, 202 91, 586 92, 157 99, 786 104, 915 1株当たり純資産額 ( 円) 549. 60 540. 37 566. 73 612. 51 643. 68 1株当たり配当額
( 内1株当たり 中間配当額)
( 円) ( 円)
11. 00 ( 5. 00)
12. 00 ( 6. 00)
13. 00 ( 6. 00)
14. 00 ( 7. 00)
15. 00 ( 7. 00) 1株当たり当期純利益 ( 円) 40. 61 47. 50 45. 93 53. 12 58. 39 潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
( 円) 39. 63 46. 66 45. 63 52. 89 58. 14 自己資本比率 ( %) 66. 7 68. 3 72. 3 72. 2 72. 1
自己資本利益率 ( %) 7. 6 8. 7 8. 3 9. 0 9. 3
株価収益率 ( 倍) 33. 2 26. 3 19. 4 19. 3 15. 3
配当性向 ( %) 27. 1 25. 3 28. 3 26. 4 25. 7
従業員数
〔ほか、平均臨時 雇用者数〕
( 名)
1, 015 〔16〕
1, 111 〔14〕
1, 229 〔20〕
1, 457 1, 482 ( 注) 1 売上高には、消費税等は含まれておりません。
2 平成22年3月期の1株当たり配当額14円(1株当たり中間配当額7円)には、記念配当1円(目薬発売100周 年)を含んでおります。
2 【沿革】
明治32年2月
大阪市南区( 現中央区) で信天堂山田安民薬房を創業、
医薬品の製造販売を開始。
昭和24年9月
ロート製薬株式会社を設立、
信天堂山田安民薬房の営業権その他一切を継承。
昭和31年10月
布施市( 現東大阪市) に布施工場を新設し、
旧事業場を廃止統合。
昭和34年11月
大阪市生野区( 現在地) に本社・研究所・工場の総合事業場を開設し、
旧事業場を廃
止統合。
昭和36年10月
大阪証券取引所市場第二部に上場。
昭和37年10月
東京証券取引所市場第二部に上場。
昭和39年8月
東京証券取引所・大阪証券取引所の市場第一部に指定。
昭和49年11月
株式会社日本ジョセフィン社( 現・株式会社アンズコーポレーション、
持分法適用
会社) に資本参加。
昭和50年8月
メンソレータム社より日本国内の商標専用使用権を取得。
昭和60年2月
東京都千代田区に東京営業所を開設。
昭和60年4月
「医薬品の安全性試験の実施に関する基準」に基づき研究棟を増設。
昭和61年7月
名古屋市名東区に名古屋営業所を開設。
昭和63年7月
メンソレータム社( 現・連結子会社) を買収し、
経営権を取得。
平成3年4月
福岡市博多区に福岡営業所を開設。
平成7年4月
東京・名古屋・福岡の各営業所をそれぞれ東京支店・名古屋支店・福岡支店に改
称。
平成8年9月
ロート・インドネシア社( 現・連結子会社) をインドネシアに設立。
平成8年12月
東京都港区に東京支店を移転し、
東京支社に改称。
平成9年8月
ロート・メンソレータム・ベトナム社( 現・連結子会社) をベトナムに設立。
平成10年3月
ロートUSA( メンソレータム社等の持株会社、
現・連結子会社) を米国に設立。
平成10年5月
三重県上野市( 現伊賀市) に上野テクノセンター( 中央物流センター・研究所・工場
を含む総合事業所) を開設し、
中央物流センターの操業を開始。
平成10年7月
ロート・メンソレータム・ベトナム社のベトナム工場が完成、
点眼剤等の生産開
始。
平成10年7月
メンソレータム社がオーチャードパーク市( 米国ニューヨーク州) に本社・工場を
建設、
移転。
平成10年12月
上野テクノセンター内に上野工場を新設。
平成11年9月
上野工場で点眼剤の生産開始。
平成15年1月
エムジーファーマ株式会社( 現・連結子会社) を買収し、
経営権を取得。
平成15年4月
上野テクノセンター内に第2工場棟を新設、
スキンケア関連の生産開始。
平成16年12月
平成17年7月
平成18年5月
メンソレータム社がグラクソスミスクライングループから、
ニキビ治療薬『OXY
( オキシー) 』事業の営業権を取得。
森下仁丹株式会社との共同出資による販売会社、
株式会社メディケアシステムズ
(現・連結子会社)を設立。
京都府相楽郡木津町(現木津川市、
関西文化学術研究都市)に新研究所ロートリ
サーチビレッジ京都を開設。
平成19年2月
目黒化工株式会社(現・連結子会社)を買収し、
経営権を取得。
3 【事業の内容】
当社グループは、
当社、
子会社28社及び関連会社8社で構成され、
主にヘルス&ビューティケアの領域で、
アイケア関連(目薬、
洗眼薬等)、
スキンケア関連(外皮用薬、
リップクリーム、
日焼け止め、
機能性化粧品
等 ) 、
内 服 ・ 食 品 関 連 ( 胃 腸 薬 、
漢 方 薬 、
サ プ リ メ ン ト 等 ) 及 び そ の 他 ( 体 外 検 査 薬 等 ) の 製 品 ( サ ー ビ
ス)を製造・販売しております。
当社及び当社の関係会社の事業における当社及び当社の関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、
次のとおりであります。
(日本)
当社及び㈱メディケアシステムズを中心に、
アイケア関連、
スキンケア関連、
内服・食品関連及びその他の
製品(サービス)を製造・販売しております。
また、
目黒化工㈱においては、
主に内服・食品関連の製品(サービス)の受託製造・販売を行っておりま
す。
(アメリカ)
メンソレータム社を中心に、
主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。
(ヨーロッパ)
メンソレータム社・イギリスを中心に、
主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しておりま
す。
(アジア)
メンソレータム社・アジアパシフィック及びメンソレータム社・中国並びにその他の現地法人が、
主にア
イケア関連、
スキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。
関係会社数 主な関係会社
日本 当社
連結子会社 5社
持分法非適用非連結子会社 1社 持分法適用関連会社 1社 持分法非適用関連会社 3社
(製造・販売) 目黒化工㈱ ㈱アンズコーポレーション (販売)
㈱メディケアシステムズ
※ 1 ※ 2 ※ 1 アメリカ 連結子会社 4社
持分法非適用関連会社 3社
(製造・販売) メンソレータム社 (投資管理) ロートUSA
※ 1 ※ 1
ヨーロッパ 連結子会社 5社 (製造・販売)
メンソレータム社・イギリス ※ 1 アジア 連結子会社 9社
持分法適用非連結子会社 1社 持分法非適用非連結子会社 2社 持分法非適用関連会社 1社
(製造・販売)
メンソレータム社・中国
ロート・メンソレータム・ベトナム社 ロート・インドネシア社
天津ロート社 (販売)
メンソレータム社・アジアパシフィック メンソレータム社・台湾
エピステーム・トレーディング(上海)社
※ 1 ※ 1 ※ 1 ※ 1 ※ 1 ※ 1 ※ 1
その他 連結子会社 1社 (製造・販売)
メンソレータム社・オーストラレーシア ※ 1 ※ 1 連結子会社
※ 2 持分法適用関連会社
事業の系統図は次のとおりであります。
4 【関係会社の状況】
名称 住所
資本金又は
出資金
( 百万円)
主要な事業
の内容
議決権の
所有割合
( %)
関係内容
( 連結子会社) 千米ドル
ロートUSA
( 注) 2
米国
ニューヨーク州
114, 100
アメリカ
( 投資管理)
100. 0
メンソレータム社等に対する投資管理
役員の兼任2名
メンソレータム社
( 注) 2
米国
ニューヨーク州
千米ドル
82, 000
アメリカ
( 医薬品等製造販売)
100. 0
( 100. 0)
当社製品の販売
当社が借入金に対して債務保証
当社が商標権使用料を支払
役員の兼任2名
メンソレータム社・
イギリス
英国
スコットランド
千英ポンド
1, 900
ヨーロッパ
( 医薬品等製造販売)
100. 0
( 100. 0)
当社及びメンソレータム社製品等の販売
当社が国庫補助金に対して返還保証
役員の兼任1名
メンソレータム社・
アジアパシフィック
中国 香港
千香港ドル
23, 320 アジア
( 医薬品等販売)
100. 0
( 100. 0)
当 社 及 び メ ン ソ レ ー タ ム 社 、メ ン ソ レ ー
タム社・中国の製品等の販売
役員の兼任1名
メンソレータム社・中国
( 注) 2
中国 広東省
千元
153, 800 アジア
( 医薬品等製造販売)
100. 0
( 100. 0)
メンソレータム社・アジアパシフィック
を通じて海外へ製品の販売
当社へ製品等の販売
当社に商標権使用料を支払
役員の兼任1名
メンソレータム社・台湾 台湾 台北市
千台湾元
12, 000 アジア
( 医薬品等販売)
100. 0
( 100. 0)
当社製品の販売
ロート・インドネシア社
( 注) 2
インドネシア
ジャカルタ
百万インドネシア ルピア
43, 609 アジア
( 医薬品等製造販売)
95. 0
当社製品の販売
当社が原材料を販売
当社が借入金に対して債務保証
当社に商標権使用料を支払
ロート・メンソレータム・
ベトナム社
( 注) 2
ベトナム
ビンズオン省
百万ベトナムドン
140, 500 アジア
( 医薬品等製造販売)
100. 0
当社が原材料を販売
当社へ製品の販売
当社が借入金に対して債務保証
当社に商標権使用料を支払
役員の兼任3名
㈱メディケアシステムズ
( 注) 2
大阪市生野区
90 日本
( 医薬品等販売)
90. 0
当社及びエムジーファーマ㈱製品の販売
役員の兼任2名
目黒化工㈱ 東京都目黒区
290 日本
( 医薬品等製造販売)
100. 0
当社製品の受託製造
当社が資金を貸付
当社が借入金に対して債務保証
役員の兼任2名
エピステーム・
トレーディング(上海)社
( 注) 2
中国 上海市
千元
74, 260 アジア
( 化粧品等販売)
100. 0
当社製品の販売
役員の兼任2名
天津ロート社
( 注) 2
中国 天津市
千元
73, 452 アジア
( 医薬品等製造販売)
80. 0 役員の兼任3名
その他12社
( 持分法適用関連会社)
㈱アンズコーポレーション 大阪市中央区 90
日本
( 化粧品等製造販売)
39. 0
当社へ製品の販売
役員の兼任2名
( 注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
5 【従業員の状況】
( 1) 連結会社の状況
平成23年3月31日現在
セグメントの名称 従業員数( 名)
日本 1, 775
アメリカ 233
ヨーロッパ 111
アジア 3, 043
計 5, 162
その他 39
合計 5, 201
( 注) 従業員数は就業人員であります。
( 2) 提出会社の状況
平成23年3月31日現在 セグメントの名称 従業員数( 名) 平均年齢( 歳) 平均勤続年数( 年) 平均年間給与( 千円)
日本 1, 482 36. 1 9. 0 6, 169
( 注) 1 従業員数は就業人員であり、契約社員及び嘱員( 575名) を含めて表示しております。 2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
( 3) 労働組合の状況
提出会社の労働組合には、
昭和24年に企業内単一組合として結成されたロート製薬労働組合( 平成23年
3月末現在
組合員数830名) があります。
会社と組合との間には、
特記すべき事項もなく円滑な労使関係を維持しております。
第2 【事業の状況】
1 【業績等の概要】
( 1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、
海外経済の改善や政府の景気対策等により緩やかな回復基調
にありましたが、
円高の影響や雇用・所得環境が引き続き厳しい状況にあり、
本格的な景気回復には至り
ませんでした。
さらに、
本年3月11日に発生した東日本大震災は、
国民の生活や様々な産業に甚大な被害
をもたらしました。
ヘルスケア関連業界におきましても、
消費者の生活防衛意識の高まりもあり厳しい経
営環境が続いております。
このような状況のもと、
当社グループは顧客志向の新製品開発やマーケティング活動により新規分野へ
の展開を図るとともに、
既存分野におきましても高付加価値の製品を開発し市場の活性化に努めてまい
りました。
売上高は、
日本におきましては、
夏場の記録的な猛暑や冬場の寒波到来、
今春の花粉飛散量の増加など天
候の影響もあり堅調に推移いたしました。
また、
消費者の費用対効果を重視する購買行動の広がりにより
「肌研(ハダラボ)」シリーズが好調に推移いたしました。
一方、
前年の新型インフルエンザ特需により
マ ス ク な ど の 関 連 品 が 反 動 減 と な り 、
加 え て メ タ ボ リ ッ ク 症 候 群 関 連 市 場 の 成 熟 に よ り 「 和 漢 箋 」 シ
リーズも減収となりました。
海外におきましては、
為替換算の影響もあり、
アメリカ、
ヨーロッパは苦戦いたしましたが、
中国をリー
ド役にアジアは順調でありました。
その結果、
売上高は1, 154億7千2百万円(前期比1. 8%増)となり、
18期連続増収となりました。
利益面につきましては、
のれん償却の影響が軽減したことに加え、
売上が堅調に推移したことにより、
営
業利益131億5百万円(同4. 5%増)、
経常利益132億9千3百万円(同4. 1%増)、
当期純利益79億6千6百万
円(同2. 5%増)と過去最高を更新いたしました。
報告セグメントの業績を示すと、
次のとおりであります。
売上高(外部顧客に対する売上高)
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減額
(百万円)
増減率
(%)
報 告 セ グ メ ン ト
日本
80, 586
83, 994
3, 408
4. 2
アメリカ
7, 816
6, 077
△
1, 738
△
22. 2
ヨーロッパ
4, 662
4, 015
△
646
△
13. 9
アジア
19, 078
20, 121
1, 043
5. 5
計
112, 143
114, 209
2, 066
1. 8
その他
1, 285
1, 262
△
23
△
1. 8
合計
113, 429
115, 472
2, 042
1. 8
<日本>
外部顧客への売上高は、
839億9千4百万円(前期比4. 2%増)となりました。
日本のヘルスケア市場は、
業種業態を越えた企業の新規参入など市場競争が激化しデフレが進行してい
ることに加え、
急速な円高の影響もあり、
先行きの景況感は不透明なまま推移いたしました。
さらに東日
本大震災により、
生活防衛的な消費行動が広がりを見せることが懸念されました。
このような状況下、
消
費者ニーズの変化に対応した新製品の発売や積極的なマーケティング活動の強化などに取り組みまし
た。
アイケア関連につきましては、
主力の目薬・洗眼薬において、
高付加価値型の「解眼新書」シリーズが
堅調なことに加え、
花粉飛散量の増加による花粉症関連品も大幅な増収となりました。
一方、
コンタクト
レンズ関連品は、
競争が激化していることやハードコンタクトレンズ用ケア剤が苦戦したことにより減
収となりました。
スキンケア関連につきましては、
夏場の猛暑が日焼け止めなど盛夏関連品の売上に寄与したことに加
え、
冬場の寒波到来によりリップクリームやハンドクリームなどの保湿関連品が堅調に推移いたしまし
た。
また、
ビューティ関連では、
敏感肌のためのスキンケアシリーズ「肌研 es (エス)」を新発売した
「肌研(ハダラボ)」シリーズが好調に推移していることや「オバジ」「50の恵」「オキシー」の各
シリーズも堅調で、
ビューティ関連トータルでは大幅な増収となりました。
内服・食品関連につきましては、
メタボリック症候群関連市場の成熟化に伴う競争激化により、
主力の
「ロート防風通聖散錠」や「ロート防已黄耆湯錠」が伸び悩み、
漢方薬市場の拡大に寄与してきた「和
漢箋」シリーズが減収となりました。
セグメント利益につきましては、
売上が堅調に推移したものの、
厳しい経営環境のもと広告費及び販売
促進費等が増加したことにより、
103億3千8百万円(前期比0. 5%減)となりました。
<アメリカ>
外部顧客への売上高は、
60億7千7百万円(前期比22. 2%減)となりました。
円高の進行に加え、
米国での失業率の高止まりと消費の停滞もあり、
厳しい経営環境が続いております。
目薬の「Vクール」を中心にアイケア関連が堅調でありましたが、
主力のスキンケア関連は、
ニキビケア
ブランド「オキシー」が新製品発売もあり増収を確保したものの、
リップクリーム「ソフトリップス」
など主力製品が減収となりました。
セグメント利益につきましては、
のれん償却の影響が軽減したものの、
売上高が減少したことや新製品
発売に伴う広告費が増加したことにより、
3千9百万円(前期のセグメント損失は3億9千9百万円)にとど
まりました。
<ヨーロッパ>
外部顧客への売上高は、
円高の影響もあり40億1千5百万円(前期比13. 9%減)となりました。
スキンケア関連の消炎鎮痛剤「ディープヒート」シリーズは堅調に推移しましたが、
一昨年のリニュー
アル発売の反動もあり「オキシー」シリーズが減収となりました。
エリア別では、
中央及び東ヨーロッパやアフリカは堅調であったもののイギリスや中東等で伸び悩みま
した。
セグメント利益につきましては、
3億2千6百万円(前期比14. 7%減)となりました。
<アジア>
外部顧客への売上高は、
円高の影響があったものの中国を中心に堅調に推移し、
201億2千1百万円(前期
比5. 5%増)となりました。
アイケア関連につきましては、
新製品の発売や積極的な販促活動により増収となりました。
また、
主力の
スキンケア関連では、
日焼け止め「サンプレイ」や「肌研(ハダラボ)」シリーズなどの新製品発売が
売上増に寄与いたしました。
特に、
「肌研(ハダラボ)」シリーズにつきましては、
中国国内で4大都市
を中心とした販路の拡大に加え、
ASEAN諸国への販売エリア拡大もあり、
大幅な増収となりました。
セグメント利益につきましては、
積極的な販促活動に加え、
百貨店ブランド「エピステーム」の本格展
開に伴う費用増もあり、
21億7千1百万円(前期比0. 9%減)となりました。
<その他>
報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、
外部顧客への売上高は、
12億6千2百万円(前期比
1. 8%減)となりました。
セグメント利益につきましては、
6千3百万円(前期比7. 5%増)となりました。
( 注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
( 2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。
)は、
前連結会計年度末に比
べ7億3千2百万円増加し、
140億5百万円となりました。
( 営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、
129億2千4百万円と前連結会計年度に比べ21
億 6千 9百 万 円 減 少 し ま し た 。
こ れ は 、
税 金 等 調 整 前 当 期 純 利 益 が 134億 3千 万 円 ( 前 期 は 124億 1千 2百 万
円)と増加しましたが、
資金の減少要因である売上債権の増加額が18億5千4百万円(前期は5億3千1百万
円)、
法人税等の支払額が48億3千5百万円(前期は33億6千7百万円)とそれぞれ増加したこと等による
ものであります。
( 投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、
85億8千7百万円と前連結会計年度に比べ28
億 7千 1百 万 円 増 加 し ま し た 。
こ れ は 、
投 資 有 価 証 券 の 売 却 に よ る 収 入 が 11億 6千 2百 万 円 ( 前 期 は 0百 万
円)と増加しましたが、
有形固定資産の取得による支出が84億6千2百万円(前期は41億2千万円)と増加
したこと等によるものであります。
( 財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、
33億1百万円と前連結会計年度に比べ13億6
千万円増加しました。
これは、
長期借入金の返済による支出が借入れによる収入を20億2千万円(前期は4
億円)上回ったこと等によるものであります。
2 【生産、
受注及び販売の状況】
( 1) 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、
次のとおりであります。
セグメントの名称 生産高( 百万円) 前期比( %)
日本 84, 473 106. 1
アメリカ 3, 046 83. 3
ヨーロッパ 2, 442 115. 6
アジア 21, 173 148. 5
計 111, 136 111. 5
その他 1, 115 104. 4
合計 112, 252 111. 5
( 注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、販売価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
( 2) 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、
次のとおりであります。
セグメントの名称 仕入高( 百万円) 前期比( %)
日本 8, 892 88. 0
アメリカ 963 128. 8
ヨーロッパ 1, 046 128. 6
アジア 2, 067 162. 5
計 12, 970 100. 2
その他 151 119. 9
合計 13, 121 100. 4
( 注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、仕入価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
( 3) 受注状況
一部の子会社では受注生産を行っておりますが、
大部分は見込生産でありますので記載しておりませ
ん。
( 4) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、
次のとおりであります。
セグメントの名称 販売高( 百万円) 前期比( %)
日本 83, 994 104. 2
アメリカ 6, 077 77. 8
ヨーロッパ 4, 015 86. 1
アジア 20, 121 105. 5
計 114, 209 101. 8
その他 1, 262 98. 2
合計 115, 472 101. 8
( 注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先
前連結会計年度 当連結会計年度
販売高( 百万円) 割合( %) 販売高( 百万円) 割合( %)
㈱大木 24, 304 21. 4 27, 401 23. 7
㈱Pal t ac 15, 553 13. 7 15, 643 13. 5 3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 【対処すべき課題】
( 1) 当面の対処すべき課題の内容
ヘルスケア市場は、
高齢化社会の本格化に伴い、
治療目的のみならず健康で長生きしたい、
より若々し
くありたいという人々の健康志向の高まりにより、
ますます重要度を増してきております。
一方、
厳しい
経済状況において個人消費が伸び悩むとともに、
生活防衛的な消費行動が、
震災を機に広がりを見せるこ
とが想定されます。
このような状況のもと、
当社は医薬品の枠に留まることなく消費者が常に望んでいる「何か・新しいも
の」を追い求め、
広くヘルス&ビューティ分野において、
新たなニーズに対応した高付加価値製品の開発
や新ブランドの育成に努め、
その分野でトップあるいは主要なブランドを築くことを目指しております。
当社グループは、
このような環境の大きな変化の中にあって、
開発と技術力の優位性こそが消費者の皆
様のご支持をいただき市場競争力を高めるキーファクターと考えております。
そのために、
研究所「ロー
トリサーチビレッジ京都」を拠点に、
ヘルスケア分野の技術基盤強化をはじめ、
抗老化や予防領域への取
り組み、
ベンチャー企業とのコラボレーション、
国内外研究者との共同研究の推進を図るなど、
ヘルス&
ビューティ分野における総合的な研究体制の構築を積極的に推進しているところであります。
また、
日本国内に留まることなく、
ロート製品を広く世界の人々にお届けしたいと考えグローバル展開
を加速しております。
特に、
中国やベトナムなどアジア地域では、
日本を含めたアジア一体運営を推進し
ております。
アジア地域に早くから展開してきたアドバンテージを活かして、
より一層の成長を達成して
まいります。
アメリカやヨーロッパにおいてもロートグループのシナジーが発揮できるよう、
積極的に展
開してまいります。
さらに、
事業活動の発展だけではなく、
「社会の公器」としての社会的責任を果たすことこそが、
企業と
しての使命であると考え、
「次世代支援」活動を1つの柱として積極的に取り組んでまいります。
今後とも、
医薬品メーカーとして安全で高品質な製品を提供することはもちろんのこと、
お客様に信頼
され多様なニーズに応えられる新しい分野を開拓し、
さらなる事業の拡大と業績向上へ向けて鋭意努力
を重ねてまいります。
( 2) 株式会社の支配に関する基本的方針
① 基本方針
当社は、
会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方としては、
当社の経営理念、
企業価
値のさまざまな源泉、
当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を十分に理解し、
当社の企業価値ひ
いては株主共同の利益を中長期的に確保、
向上させるものでなければならないと考えております。
そし
て、
最終的には株主様の意思によるべきものと考え、
IR活動等を通じて事業内容の適時開示に努めて
おります。
また、
当社は、
永年蓄積した製品開発技術・企画力・製品生産技術や営業ノウハウを活用することに
よって顧客満足度をより高めることを経営の基本施策として、
長期的視野に立った経営を行い、
現在の
安定した強固な財務基盤を形成し、
高収益、
高配当を実現しております。
当社は、
経営の効率性や収益性を高める観点から、
専門性の高い業務知識や営業ノウハウを兼ね備え
た者が取締役に就任して、
当社の財務及び事業方針の決定につき重要な職務を担当することが、
会社の
企業価値ひいては株主共同の利益に資するものと考えております。
従いまして、
法令及び定款によって
許容される限度において当社グループの企業価値又は株主共同の利益確保・向上のための相当な措置
を講じることを、
当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針としてお
ります。
② 基本方針実現のための取り組み
[ 1] 基本方針の実現に資する取り組み
当社のコーポレートスローガン「よろこビックリ誓約会社」が示しているとおり、
ますます多様
化する健康と美へのご要望に対して、
「お客様の『期待値を超えた満足 ( =感動) 』」を提供し続け
る た め に 、
新 た な 価 値 の あ る 製 品 を お 届 け で き る よ う 製 品 の 開 発 、
製 造 に 努 め る と 同 時 に 、
商 品 や
サービスに「喜びに満ちた驚き」をこめて、
さらに一歩一歩お客様に近づいてまいります。
また、
効
果的なマーケティング活動を行うことで、
安全・安心のブランドとしてお客様から高いご支持をい
ただく、
市場競争力のある製品群を多くの分野で展開しております。
当社は、
アイケア事業、
スキンケ
ア事業、
内服・食品事業、
その他周辺事業並びに海外事業、
新規事業など、
当社及び当社グループの事
業構成とその方向性を明確にし、
選択と集中による経営資源の配分見直しを継続的に進め、
これら各
事業を将来にわたって拡大・発展させる各種布石を着実に打つことにより、
今後の収益基盤の一層
の安定と確立に努めております。
今後も引き続き資本効率を高める積極的な事業投資、
設備投資を行
い、
企業価値の向上、
ひいては株主共同の利益の最大化に取り組んでまいります。
また、
当社は、
社会的責任への取り組み強化も積極的に推進しております。
法令遵守や企業倫理の一
層の浸透に努めるとともに、
社会的責任に対する真摯な姿勢・誠実な対応がお客様から信頼され、
愛
される会社であるための要件であることを自覚し、
ヘルスケアメーカーとして常に安全・安心の製
品をお客様へお届けする品質保証体制の強化に努めております。
併せて、
国民の健やかなエンジョイ
ライフを支援するために、
スポーツや各種文化活動・イベントの協賛等にも積極的に取り組んでお
り ま す 。
現 在 当 社 で は 、
よ り 高 い レ ベ ル で の 企 業 の 社 会 的 責 任 を 果 た す た め 、
C S R 推 進 担 当 部 署
(CSR=「企業の社会的責任」)を設置し、
一層細やかな対応を目指して取り組んでいるところ
であります。
さらには、
環境マネジメントの推進、
コンプライアンス体制の確立、
リスクマネジメント
等の充実にも鋭意深耕しているところであります。
コーポレートガバナンスにつきましては、
平成14年5月より執行役員制度を導入し、
意思決定のス
ピードアップと活力ある組織運営に努めてまいりました。
また、
刻々と変化する経営環境に迅速かつ
緊張感をもって対応するため取締役の任期を1年としております。
[ 2] 基本方針に照らして不適切な者が支配を獲得することを防止するための取り組み
当社は、
平成19年5月15日開催の当社取締役会において「当社株式の大量取得行為に関する対応
策」( 以下「本プラン」といいます。
) の導入を決議しておりましたが、
当社を取り巻く経営環境の
変化及び金融商品取引法の改正により、
本プランの導入の目的が一定程度担保されるようになりま
したため、
平成22年5月11日開催の当社取締役会において、
本プランを平成22年6月24日開催の当社
第74回定時株主総会終結の時をもって有効期間満了により終了とし、
継続しないことを決議いたし
ました。
当社は、
本プラン非継続後も当社株式の大量買付が行われた際には、
適時適切な情報開示に努める
とともに、
会社法その他関係法令の許容する範囲内において適切な対応をしてまいります。
4 【事業等のリスク】
当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のある主なリスクには以下のようなものが
あります。
なお、
当社グループはこれらのリスクの発生可能性を認識したうえで、
発生の回避及び発生した
場合の対応に努める方針であります。
本項においては、
将来に関する事項が含まれておりますが、
当該事項は当連結会計年度末現在において判
断したものであります。
( 1) 法的規制並びに制度・行政
当社グループの事業は、
薬事法等関連法規の規制( 規制緩和も含む) の影響を受けます。
将来、
これら
の規制が変更された場合、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 2) 海外展開
当社グループはグローバルに事業展開をしており、
近年海外シェアが増加傾向にあります。
(当連結
会計年度の海外売上高は、
連結売上高の27. 4%)このため、
現地での予期せぬ政治的及び経済的状況の
悪化並びに法規制の変更等により、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 3) 特定の取引先への依存
当社グループの取引高は、
得意先の上位10社に売上高の60. 2%が集中しており、
上位取引先の営業活
動の状況や倒産等による貸倒れが発生した場合は、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 4) 他社との提携解消
当社グループは、
共同開発、
共同販売、
製品導入( ライセンス契約に基づく製造販売も含む) 等さまざ
まな形で他社との提携を行なっておりますが、
今後、
何らかの事情によりこれらの提携関係を解消する
ことになった場合、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 5) 事業投資
当社グループは、
既存事業の拡大や新たな事業展開を図るため、
当社グループ及びグループ外の他社
との提携関係の強化又は新規提携を行うことがあります。
そのため、
他社と提携して新会社の設立、
又
は既存の企業へ投資する等の投資活動を行っており、
今後も投資活動を行う可能性があります。
投資先
の企業価値や株式等の市場価値が下落した場合、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 6) 販売中止、
製品回収等
当社グループの製品の一部が、
製品の欠陥、
予期せぬ副作用、
異物混入等により、
販売中止又は製品回
収などの事態となった場合、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 7) 知的財産権、
訴訟
当社グループが知的財産を適切に保護できない場合、
第三者が当社グループの技術等を使用し当社
グループの市場における競争力に悪影響を与える可能性があります。
また、
当社グループは第三者の知
的財産権を侵害しないように留意し、
調査を行なっておりますが、
万一、
当社グループが第三者の知的
財産権を侵害した場合には、
損害賠償請求等の訴えを起こされる可能性や対価の支払等が発生し、
業績
や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
知的財産権以外にも製造物責任関連、
環境関連、
その他
に関して訴訟を提起される可能性があり、
訴訟等の内容及び結果によっては、
業績や財政状態に影響を
及ぼす可能性があります。
( 8) 情報システム・情報管理
当社グループでは、
各種の情報システムを利用して業務を遂行しているため、
システムの停止や機能
障害により効率的な業務遂行を妨げる可能性があり、
また、
個人情報を含め多くの情報を保有している
ため、
社内管理体制を整備し、
情報管理の充実を図っておりますが、
万一情報漏洩が発生するような場
合には、
信用失墜により、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 9) 自然災害
当社グループは、
国内で販売する主要な製品を、
本社工場、
上野工場の2ヶ所で生産しており、
また、
ほとんどの製品は中央物流センターから出荷しております。
安全管理には、
十分に注意を払っておりま
すが、
当該工場や物流センター等が火災、
地震その他の災害等により操業停止となった場合は、
業績や
財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 10) 為替、
株価、
金利の変動
当社グループはグローバルな事業展開をしていることから、
為替レートの変動が、
業績や財政状態に
影響を及ぼす可能性があります。
また、
時価のある有価証券、
有利子負債等を保有しており、
株価や金利
の動向等が、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
( 11) その他の外部要因
冷夏・暖冬・花粉飛散量等の季節要因による出荷・返品の増減、
及び厳しい競合環境下での予想を
上回る市場価格の低下等が、
業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
上記以外にも様々なリスクがあり、
ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありま
せん。
6 【研究開発活動】
当社グループは、
消費者の快適性の実現と高機能を付加した製品の提供を目的として、
アイケア関連、
スキンケア関連、
内服・食品関連を中心に、
独創的かつ差異化した製品の研究開発活動を積極的に展開し
ております。
当社では、
当連結会計年度において医療用成分のOTC化への積極的な取組み、
機能性化粧
品や特定保健用食品を含む高機能性食品の領域に実効性のある、
独自性の高い新製品を投入することに
よって事業基盤の強化を図っております。
また、
研究所を拠点に、
国内外の大学をはじめ外部機関との共
同研究の推進を図るなど研究開発を効率化し、
製品のスピード開発を進めております。
当連結会計年度の連結会社の研究開発費総額は、
36億9千7百万円であり、
セグメントごとの研究開発活
動を示すと、
次のとおりであります。
<日本>
マーケットリーダーであるアイケア関連におきましては、
競争優位を維持するため、
高品位の製品開発
を視野に作用成分の遺伝子解析による機能解析や、
遺伝子工学的手法による作用成分の探索、
機能に特化
した製剤技術研究等を一層強化し、
消費者の快適性の実現、
効果・持続性の増強、
安全性の向上等の高機
能を付加し、
消費者ニーズに対応した製品の研究開発を積極的に行っております。
当連結会計年度における主な成果としまして、
角膜感染症予防に力点を置いたソフトレンズ用消毒液
「ロートCキューブ ソフトワン」のリニューアルや、
朝と夜の新習慣を提案し、
朝の目の不快症状を鎮
め二種類の生薬由来成分を配合した「ロート新緑水」を新発売いたしました。
また、
日中に受けた目の負
担を回復させるために夜ケアをする「ロート養潤水α
」をリニューアルいたしました。
スキンケア関連におきましては、
医薬品、
医薬部外品及び化粧品等の分野を中心として、
消費者の快適性
の実現や製薬企業としての技術基盤に基づく、
より一層の安全性・有効性の向上、
さらに機能性を高めて
競合他社品との差異化を図ることを重点課題として、
研究開発活動を行うとともに、
積極的に新規分野の
拡大を目指しております。
当連結会計年度における主な成果としまして、
医薬品では、
尿素とレチノール誘導体をW配合した荒れ
た手肌の治療薬「メンソレータム レチノエース」、
アンテドラッグステロイド配合で頭皮湿疹に着目し
たリキッドスプレータイプの医薬品「メンソレータム メディクイックH」等を新発売いたしました。
化 粧 品 で は 、
ス ー パ ー ヒ ア ル ロ ン 酸 と コ ラ ー ゲ ン を 配 合 し 、
た っ ぷ り の 水 を 抱 え て 唇 を う る お わ せ る
「メンソレータム ウォーターリップ」シリーズ、
肌研(ハダラボ)のエイジングケアブランド「肌研
(ハダラボ)極潤α
」シリーズからは、
うるおいを角質層深くまで届ける化粧水、
美容液、
パッククリー
ムをリニューアルいたしました。
水のように心地よい使用感の日焼け止め「スキンアクア」シリーズに
ミルクとジェルを追加し、
男性の肌悩みをケアする「オキシー」シリーズからは、
うるおい成分と引き締
め成分をW配合した「オキシー
クリーミーウォッシュ」を新発売いたしました。
内服・食品関連におきましては、
漢方シリーズ「和漢箋」に、
つらい肩こりに効く「ロート独活葛根湯
錠」を追加し、
また“
顔色”
という新たな切り口で“
疲れ顔”
に着目した飲んで効く医薬品「す・ぴん
凛内服錠」を、
外側からだけではなく内側からのうるおいにも着目し、
ヒアルロン酸に加え、
当社オリジ
ナル成分ヒアロアップなどの美容サポート成分を配合した「肌研(ハダラボ)」ブランドの「肌研 飲
むヒアルロン酸」を新発売いたしました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、
32億7千5百万円であります。
<アメリカ>
スキンケア関連を中心として、
消費者の快適性の実現や製薬企業としての技術基盤に基づく、
より一層
の安全性・有効性の向上、
さらに機能性を高めて競合他社品との差異化を図ることを重点課題として、
研
究開発活動を行うとともに、
積極的に新規分野の拡大を目指しており、
競争優位を維持するために継続し
て「ソフトリップス」シリーズの改良に取り組んでおります。
当連結会計年度における主な成果としまして、
「オキシー」ブランドに「O
XY CLI N
I CAL」シリーズを新
発売いたしました。
連結会計年度における研究開発費の金額は、
2億5千1百万円であります。
<ヨーロッパ>
スキンケア関連を中心として、
消費者の快適性の実現や製薬企業としての技術基盤に基づく、
より一層
の安全性・有効性の向上、
さらに機能性を高めて競合他社品との差異化を図ることを重点課題として、
研
究開発活動を行うとともに、
積極的に新規分野の拡大を目指しております。
冷却パッチ及び温感パッチ等
の消炎鎮痛剤への継続的な改良を行っております。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、
9千6百万円であります。
<アジア>
スキンケア関連を中心として、
消費者の快適性の実現や製薬企業としての技術基盤に基づく、
より一層
の安全性・有効性の向上、
さらに機能性を高めて競合他社品との差異化を図ることを重点課題として、
研
究開発活動を行うとともに、
積極的に新規分野の拡大を目指しております。
中国におきましては、
スキンケア関連においてリップクリーム、
にきび用剤、
日焼け止め等を中心に積極
的な研究開発を行っております。
ベトナムにおきましては、
にきび用ブランド「アクネス」シリーズに新
たにスクラブ洗顔料を開発いたしました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、
6千9百万円であります。
<その他>
報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、
当連結会計年度における研究開発費の金額は、
5
百万円であります。
7 【財政状態、
経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
( 1) 当連結会計年度の経営成績の分析
①
売上高
売上高は1, 154億7千2百万円(前期比1. 8%増)と18期連続増収を達成することができました。
日本におきましては、
夏場の記録的な猛暑や冬場の寒波到来、
今春の花粉飛散量の増加など天候の影響
もあり堅調に推移いたしました。
また、
消費者の費用対効果を重視する購買行動の広がりにより「肌研
(ハダラボ)」シリーズが好調に推移いたしました。
一方、
前年の新型インフルエンザ特需によりマスク
などの関連品が反動減となり、
加えてメタボリック症候群関連市場の成熟により「和漢箋」シリーズも
減収となりました。
海外におきましては、
為替換算の影響もあり、
アメリカ、
ヨーロッパは苦戦いたしましたが、
中国をリー
ド役にアジアは順調でありました。
②
売上原価、
販売費及び一般管理費
売上原価は473億2千3百万円(前期比1. 4%増)となりました。
当社の売上原価率は、
製品売上高の増
加、
生産効率の上昇に伴い製造原価率が低下したこと等により39. 9%から38. 8%と1. 1ポイント低下しま
したが、
一部子会社の売上原価率上昇もあり、
売上原価率は前連結会計年度の41. 1%から41. 0%と0. 1ポ
イントの低下となりました。
また、
当連結会計年度において返品調整引当金繰入額を2億1千万円計上して
おります。
販売費及び一般管理費は548億3千2百万円と、
前連結会計年度に比べ5億9千5百万円増加しました。
販売
促進費が10億4千1百万円、
のれん償却額が8億2千4百万円減少しましたが、
新製品等の積極的な広告活動
の実施により広告宣伝費が18億7千万円増加しております。
しかしながら、
売上高の増加率が販売費及び
一般管理費の増加率を上回ったため、
売上高に占める割合は前連結会計年度の47. 8%から0. 3ポイント低
下し47. 5%となりました。
③
営業利益
営業利益は131億5百万円( 前期比4. 5%増) と2期連続の増益となり、
過去最高を更新いたしました。
ま
た、
売上高営業利益率も前連結会計年度の11. 1%から0. 2ポイント上昇し11. 3%となりました。
④
営業外収益/費用
営業外収益は受取配当金が1億1千4百万円、
持分法による投資利益が1億8百万円増加したものの為替差
益が2億1千2百万円減少したこと等により、
前連結会計年度より6千4百万円減少し7億2千1百万円となり
ました。
営業外費用は固定資産除却損が5千2百万円減少したこと等により、
前連結会計年度より2千6百万円減少
し5億3千4百万円となりました。
⑤
経常利益
経常利益は132億9千3百万円(前期比4. 1%増)と2期連続の増益となり、
過去最高を更新いたしまし
た。
また、
売上高経常利益率も前連結会計年度の11. 3%から0. 2ポイント上昇し11. 5%となりました。
⑥
特別利益/損失
特別利益は、
投資有価証券売却益7億円、
貸倒引当金戻入額2百万円を計上したことにより、
7億2百万円
となりました。
また、
特別損失は、
投資有価証券評価損3億3千7百万円、
固定資産売却損1億2千9百万円、
投
資有価証券売却損5千6百万円、
資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額3千万円、
関係会社株式評価損1
千1百万円を計上したことにより、
5億6千6百万円となりました。
⑦
当期純利益
以上の結果、
当期純利益は79億6千6百万円(前期比2. 5%増)と2期連続の増益となり、
過去最高を更
新いたしました。
なお、
1株当たりの当期純利益は67円75銭、
潜在株式調整後1株当たり当期純利益は67
円46銭となりました。
( 2) 当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末における資産総額は1, 264億7千2百万円となり、
前連結会計年度末より57億1百万円
増加しました。
これは、
投資有価証券が31億3百万円減少した一方、
有形固定資産が41億5千8百万円、
受取
手形及び売掛金が17億4千7百万円、
商品及び製品が7億5千8百万円、
現金及び預金が7億3千2百万円増加し
たこと等によるものであります。
負債総額は485億6千1百万円となり、
前連結会計年度末より14億6千3百万円増加しました。
これは、
長期
借入金が19億5百万円、
固定負債の繰延税金負債が9億9千2百万円減少した一方、
未払費用が23億1千4百万
円、
未払法人税等が9億8千5百万円、
売上割戻引当金が6億4千9百万円増加したこと等によるものでありま
す。
また、
純資産につきましては779億1千1百万円となり、
前連結会計年度末より42億3千8百万円増加しまし
た。
これは、
その他有価証券評価差額金が15億1千9百万円、
為替換算調整勘定が8億円減少した一方、
利益
剰余金が66億8千8百万円増加したこと等によるものであります。
( 3) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析
「第2 事業の状況
1 業績等の概要
( 2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
( 4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況
4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
( 5) 戦略的現状と見通し
当社グループは、
「よろこビックリ誓約会社」というコーポレートスローガンのもと、
人々の豊かな
ウェルエイジングライフに貢献することを目指し、
創業以来「こだわり」と「挑戦」の企業努力で目薬、
胃腸薬、
外皮用薬をはじめヘルスケアにかかわる広範な商品の開発と新市場の開拓に力をそそいでまい
り ま し た 。
こ れ か ら も 激 動 の 時 代 に あ た り 、
ス ロ ー ガ ン の 精 神 を 胸 に 、
社 会 や お 客 様 に 「 驚 き 」 と 「 喜
び」を提供し続けることを目指してまいります。
今後の経済情勢につきましては、
不安定な世界情勢や円高に起因する景気の不透明感が見られるもの
の、
一部に改善の兆しが見え始めておりました。
しかしながら、
東日本大震災の国内経済に与える影響は
計り知れず、
日本経済全体の沈滞化により消費マインドが減退し個人消費が冷え込むことが予想されま
す。
このような状況のもと、
当社グループはさまざまな事業環境変化に対応し、
さらなる事業の拡大と業績
向上へ向けて、
お客様ニーズの変化に的確に対応した新製品、
新ブランドを創出するとともに、
幅広い企
業との連携を図るなど様々な改革に挑戦してまいります。
国内につきましては、
子会社目黒化工㈱の静岡第2工場稼動に伴う増収も見込んでおりますが、
競争激
化や消費マインドの低下に加え花粉関連品の減収などの影響によりトータルとしては伸び悩むことを想
定しております。
しかしながら、
「肌研(ハダラボ)」シリーズなどビューティ関連品に注力するととも
に既存ブランドの育成にも取り組んでまいります。
海外につきましては、
欧米市場が回復基調となるとと
もに、
中国をリード役にアジアでの増収を見込んでおります。
本項においては、
将来に関する事項が含まれておりますが、
当該事項は当連結会計年度末現在において判
断したものであります。
第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
当社グループは、
生産設備の増強、
研究開発機能の強化等を中心とした設備投資を継続的に実施してお
り、
当連結会計年度においては、
主に、
当社上野工場、
ロート・メンソレータム・ベトナム社及び目黒化工㈱
への設備投資を行いました。
当連結会計年度の設備投資額は、
83億4千8百万円であります。
(有形固定資産受入ベースの数値であり、
金額には消費税等を含んでおりません。
)
日本においては、
当社上野工場の生産設備の増強及び目黒化工㈱の現在建設中の静岡第2工場棟への設
備投資が中心であり、
設備投資額は66億5千万円であります。
アジアにおいては、
ロート・メンソレータム・ベトナム社の生産設備の増強が中心であり、
設備投資額は
15億4千5百万円であります。
所要資金については、
自己資金及び借入金によっております。
2 【主要な設備の状況】
( 1) 提出会社
平成23年3月31日現在
事業所名
( 所在地)
セグメントの
名称
設備の
内容
帳簿価額( 百万円)
従業員数
( 名) 建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具 土地
( 面積㎡)
工具、器具
及び備品
リース
資産
合計
本社
( 大阪市生野区)
日本 その他設備 1, 360 7 ※ 1 177 ― 1, 545 314
本社工場
( 大阪市生野区)
日本 生産設備 1, 027 453
97
( 32, 640)
159 ― 1, 738 359
本社研究所
( 大阪市生野区)
日本 研究設備 375 8 ※ 1 68 ― 451 77
上野テクノセンター事務棟
( 三重県伊賀市)
日本 その他設備 789 4 ※ 2 23 ― 817 61
上野工場
( 三重県伊賀市)
日本 生産設備 4, 762 2, 201 ※ 2 120 2 7, 087 282
中央物流センター
( 三重県伊賀市)
日本 倉庫設備 1, 895 299
3, 117
( 104, 509)
5 ― 5, 318 23
ロートリサーチビレッジ京都
( 京都府木津川市)
日本 研究設備 1, 099 0
1, 035
( 48, 399)
100 ― 2, 235 70
( 注) 1 帳簿価額には、建設仮勘定の金額を含んでおりません。 2 帳簿価額には、消費税等は含まれておりません。
3 ※ 1は、本社工場土地に含まれております。※ 2は、中央物流センター土地に含まれております。
4 上記の他、主要な賃借設備として東京支社( 日本、その他設備) を賃借しており、年間賃借料は519百万円であり ます。
5 現在休止中の主要な設備はありません。